仕組み債とは
仕組み債とは、「デリバティブ取引を組み入れた証券」のことです。
これには、判決が出ている商品だけでも、EB債、株価指数リンク債など
さまざまな種類があります。
また、昨今の社債、公社債、特に外国の企業の社債には、
デリバティブ取引を組み入れたものも多く、満期まで、
30~35年という長期のものがあり、公益法人等が、
これらを大量に購入したことから、資金繰り等の関係から
問題となったものがあります。
また、リーマン・ブラザースの子会社の社債などは、親会社が破綻することにより、
支払いが不能となったことから、現在、訴訟になっている事件もあります。
仕組み債の具体例
1 EB債(Exchangeable Bond:他社株式償還条項付社債)
EB債とは、償還時(債権が満期となり支払いが行われる時)
の対象株式の株価によって、現金償還(現金で支払われる)か対象株式(特定の株式で支払われるか)の決まる特約
の付いた債権のことです。
ということは、発行会社は自分に有利な場合だけ株式で償還することになります。
たとえば、対象株式がA社の株式のEB債の例で言えば、A社株が500円を下回っているときだけ株式で償還し、
逆にA社株が500円を上回っていれば現金で償還するという
仕組み債の危険性
仕組み債は、いずれもデリバティブ取引を組み込んだ複雑な仕組みのものです。
対象とする原資産のオプションを売却してそのプレミアム(オプション料)を受け取りその一部を債券の利子部分に
上積みすることにより高利回りを実現する構造を基本とする商品が多いです。
オプション取引の売りについては、本HPの「オプション取引」に説明してありますが、プレミアム(オプション料)は
確実に入手することができますが、損失が出る場合、その損失の範囲は、無限定です。
仕組み債に関連した法律(改正等)、判例
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